【主な配属先】水産部、各振興局、総合水産試験場など
令和2年度入庁 県北振興局 商工水産部 水産課 |
塩田 彩夏しおた |
※勤務先は令和3年度時点 |
三方を海に囲まれた長崎県は漁獲量全国3位、魚種の数は全国1位。アジやサバといった大衆魚と呼ばれる魚から、なかなか流通しないような珍しい魚も豊富に獲れます。こうした水産資源の保護や資源管理の観点から、許可漁業の操業指導を主に行っています。使用する漁船に法令違反などがないか。生産者である漁業者が気持ちよく仕事ができるよう、厳しい目でチェックしています。また県北部海区漁業調整委員会事務局の書記として、資料や議事録の作成も大切な仕事の一つです。
私が担当している仕事では、実際に漁に出ることはありません。しかし経験豊富な漁業者から漁の様子や要望など生の声を聞くことで、今後の指針や課題が見えてきます。この時間はとても楽しく、貴重なもの。その声をしっかり吸い上げ、生産性や収入を上げることで漁業者が働きやすい環境を整備していきたいと思っています。
水産県・長崎にとって生産者である漁業者不足は深刻な問題の一つ。60代で若手と呼ばれるほど高齢化が進んでいます。80代でバリバリ現役、というのも珍しくはありません。漁獲量が年々減っていたり、魚の価値が低迷していたりなど原因はさまざまです。こうした問題を一つずつ解決していくのも水産職の大事な務め。時代のニーズに合わせた「魚食」の振興や、県内外の人々に魚のおいしさを知ってもらう機会を増やすなど、長崎県の魚の魅力を広く発信していく業務にも携わってみたいと思っています。
私は海なし県で育ったため、小さい頃から海へのあこがれは人一倍。大学進学を機に長崎県に来ました。その時に食べた魚のおいしさに感動!魚を食べることが大好きになりました。就職のため一度は地元に帰ったものの、大学時代に学んだ水産の知識を生かしたいと思い再び長崎県へ。長崎県でしか食べられない新鮮な魚を求めて、より多くの人に長崎県を訪れてもらえるよう魅力を発信するのが私の夢です。もちろん、県民の皆さんにも!そのためにも魚を安定的に供給できるよう、長崎県の水産業を支えていきたいと思います。
出身地の県職にも水産系の業務はありましたが、川に関することが中心。海に関する仕事をしたいと思い、長崎県の県職員を志望しました。入庁してから驚いたのですが、水産職の業務は私が現在行っている漁業関係の業務以外にも、食品の加工流通や環境に関することなど多岐に渡っています。業務内容が幅広いため、やりがいのある職場だと思っています。一緒に長崎県の水産業をより魅力的なものにしていきましょう。
やっぱり魚を食べること!長崎県は魚種が豊富なので、スーパーに買い物に行くのも楽しみ。魚もさばけるようになりました。一番好きなのは定番のアジ。長崎県産のものは新鮮なので、味が格段に違います。九十九島水族館海きららも大好きな場所です。