松尾 由美 (まつお ゆみ)
部署名:県民生活環境部男女参画・女性活躍推進室 室長
家族構成
夫、長男(高校生)
平成6年に入庁以降、述べ11部署で経験を積んできました。最も長かったのは2度所属した広報課。1年2カ月の産休・育休も合わせて通算9年在籍しました。2度目の配属時は広報班長を務め、まとめる立場の難しさを実感しました。令和3年から管理職となり、財政課の企画監、政策企画課の補佐監を経て現職です。県庁内の女性管理職割合は令和5年4月時点で16・3%。県としては令和7年度までに20%を目標にしています。
今の職務で目指すのは、職場や地域、学校、家庭などで、性差なく誰もが個性と能力を発揮できる社会の実現です。男性優位になりがちな意思決定の場に女性の意見を取り入れると、多様な視点が生まれてさらなる成長・発展につながると期待されます。この男女共同参画の視点を避難所運営など防災に絡めて地域向けの研修会を行ったり、企業の経営者に女性活躍の意義を伝えるセミナーや、女性社員向けの管理職を見据えた人材育成セミナーを開いたりしています。長崎が暮らしやすい場所になるために役立つ仕事だと感じています。
何事も前向きに取り組み、人とのつながりを大事にしています。長崎県庁の仕事は県内各地での職務を通じて、さまざまな分野の人たちと関わることができ、日々新たな発見があります。勤務年数の分だけ人脈が広がり、今に生きていると思います。仕事だけでなく、プライベートでも周りの皆さんに助けられた経験があり、人に恵まれたと感謝しています。
仕事もプライベートも充実した働き方が理想です。私は育児短時間勤務やこども看護休暇など、育児に関する制度をフル活用させてもらいました。男女共同参画・女性活躍の視点は子育てだけではなく、自身の健康や介護など生活の全てに関わります。各種制度を整えて、性差なくみんなが働きやすい職場にすることが、人手不足の時代に選ばれるポイントになってきます。その考え方が県内全体に波及するように、まずは県庁内から推進していく方針です。
長崎県職員の仕事は企画立案したり、外部の人と一緒に事業を進めたりと、意外とクリエイティブです。いろんな分野の仕事をしたい人、一つの分野を極めたい人、どちらの希望もかなう職種があります。子育てや介護などの休暇制度も整っていて、活躍している女性の先輩が多くいます。女性の採用率を上げる目標も示されているので、女性の皆さんに安心してチャレンジしてほしいです。県民の皆さんが暮らしやすい長崎県になるように、一緒に働きましょう。