槇 優太 (まき ゆうた)
部署名:五島振興局農林水産部水産課
入庁年:令和4年度
水産課は水産業の振興を担っており、このうち、私は有料で釣り人を案内する遊漁船業者の登録手続きの対応や五島市と新上五島町の合計10カ所の漁業協同組合への検査、課の予算関係業務を主に担当しています。このほか副担当として漁船の登録の業務などにも従事しています。地域に根差した地方機関である振興局の中でも、漁業者をはじめ地域住民の方々と関わることが多く、交流する貴重な経験ができています。
一番の魅力はおいしい食べ物がたくさんあることです。海産物では刺し身が特にお気に入りで、海鮮料理の美味しさをPRしていない居酒屋でも味は絶品です。近くの港で取れたばかりの刺し身は弾力があり、離島以外では味わうことができないものです。刺し身以外の海産物もお勧めであり、本土の実家に暮らす母親からは「五島のかまぼこを買ってきて」といつも言われます。また、五島牛や五島美豚のような畜産物、五島芋のような農作物の産地でもあり、食道楽の自分にとっては嬉しい環境です。
学生時代に陸上競技をやっていたので、平日の仕事終わりは(五島市中央)公園に走りに行ったり、港近くのジムでトレーニングしたりしています。振興局に同期が7人いて、結束が強く、一緒に食事や遊びに行くことも多いです。そのほか、きれいな海沿いを車で走れるのも五島ならではのものなので、ドライブを楽しんでいます。特に、三井楽地区の白良ヶ浜海水浴場は、遠浅でいつ行ってもきれいな海が見られ、お気に入りです。五島の祭りである福江みなとまつりでは巨大なねぶたを引くという新鮮な経験ができ、印象に残っています。
夏の日の長さには驚きました。午後8時ごろまで明るい時期もあります。仕事の時間は午前9時から午後5時45分までで、自分が住む独身寮は振興局から車で5、6分の場所にあるので、日が長いおかげで余暇の時間をたっぷり取れます。また、長崎県職員にならなかったら、五島に住むこともなかったかもしれませんが、実際に住んでみると、想像以上に公私ともにとても楽しく過ごすことができており、本土に住んでいたときよりも広い視野が養われていると思います。この離島での経験がこれからの人生で生きてくると思っています。
農林水産業だけでなく、観光業が盛んな島でもあるので、訪れる人、住む人全員が笑顔で過ごせ、笑顔あふれる島にしていきたいです。自分の仕事は、遊漁船業者の登録や漁協への検査など、笑顔と直接つながりにくい面がありますが、登録や各種申請の手続き方法などについて住民の方々に分かりやすく説明することで、住民の方々がスムーズに手続きできたらと考えています。また、遊漁船や漁船を適切にチェックすることが観光客を含め利用者の安全、安心につながればと思います。
五島のことをはじめ、長崎の今まで知らなかったことを知ることができるので、とても楽しく仕事ができています。職場では定期的にミーティングがあり、進捗状況や悩みの共有、相互のアドバイスが行われており、近い年代の職員同士の交流も盛んです。長崎県職員として、県民の方々と地域のため地域課題にチャレンジすることは、とてもやりがいがあります。ぜひ一緒に働きましょう。
遣唐使船の寄泊地として歴史に名を残す岬にあり、大パノラマで数々の島と海を一望できる公園です。赴任当初に訪れて感銘を受けた場所です。春には数百万本の菜の花が咲き誇ります。
五島市の秋を彩る一大イベントです。目玉の「ねぶた行列」は、遣唐使や倭寇(わこう)など、五島の歴史や民話を題材にした巨大ねぶたが勇壮に街を練り歩きます。自分もねぶたを引き、新鮮な体験を堪能しました。
福江島の最西端に位置し、断崖絶壁の上に建つ白亜の灯台です。近海を航行する船の道しるべとなっています。東シナ海をはるかに望め、沈みゆく夕陽にも格別の美しさがあります。映画「悪人」のロケ地としても使われました。