島原振興局農林水産部土地改良課
私が所属している農地防災班では、近年多発しているゲリラ豪雨や大規模地震により“ため池”が決壊して下流の農地や家屋へ被害が発生することを防ぐために、ため池の改修工事を実施しています。島原半島の各市と連携しながら管内124箇所の防災重点農業用ため池について、劣化状況や耐震性の点検を実施し、整備の必要性があるため池から優先的に改修工事を発注し、完成まで監督するのが主な仕事です。
農地の基盤整備や、ため池の改修は、地元の方々の要望を受けて調整し、各市と連携しながら工事を発注しています。設計の細かい部分は自分たちで考えて決めることもあるので、自分で描いた図面が形になり、地元の方々から喜んでもらえたときに「良いモノをつくることができた」と実感することがあります。学生時代に学んだ水理学なども業務に生かせています。
長崎県職員には、市民や行政、事業者の方々などさまざまな立場の人の意見をくみ取りながら課題解決に当たる調整力が不可欠です。学業に専念するのも大切ですが、学生時代から年齢や考え方の異なる人たちと交流して、視野を広げておくと入庁後にきっと役に立つと思います。長崎県には意欲的に農業に取り組んでいる地域が多くあります。若者がより就農しやすい長崎県になるように、一緒に頑張りましょう。
農業土木職のご案内(PDF)